中小企業に社史が必要なわけ

あなたの事業をつないでいく。最初の準備を始めましょう。

 

中小企業庁は2016年12月に中小企業・小規模事業者の円滑な事業承継を実現するための指針である「事業承継ガイドライン」を10年ぶりに改訂しました。

2017年3月には「経営者のための事業承継マニュアル」を公開しています。

その中で、現在の事業承継が直面している数字の紹介に続いて最初に取り上げられているのが、『想いの継承』です。

そこでは、事業継承の根幹のひとつとして、経営理念を承継することの重要性が謳われています。過去から現在までを振り返りながら、事業に対する想い、価値観、信条を再確認し、明文化と後継者や従業員との共有が推奨されています。

 

しかし、明文化、共有と言っても、容易にできることではありません。

殊に中小企業・小規模事業では、過去の経験が経営者個人に帰する属人的な出来事と見做されることがあり、承継すべき知的資産だと認識されないケースも少なくないようです。