不祥事も掲載

以前放送された某局の連続ドラマで、ドラマ中の企業が創業25周年にあたって社史の編纂をしていました。前社長がどういう思いで会社を起こしたのか、どのように会社が成長してきたのか…等々をきちんと残しておこうというものです。
そして「いいことだけでなく失敗したことこそ残してください」という現社長の言葉がありました。「同じ失敗を繰り返さないために」と。
そうです。社史は良いことばかりを書くものではありません。失敗や困難をどう乗り越えてきたか。あるいはどうして乗り越えられなかったのか。それらを記録しておくことで、この先同じような場面に直面したときの手引きとなるのです。

私どもが制作をお手伝いしたある法人さんは「不祥事も掲載する」と判断されました。
企業にとってもみ消したい出来事であっても、二度と同じ間違いを繰り返さないためには新しいスタッフにも伝えていくことが不可欠、というお考えです。
社史や年史を単なる「記念品」にするのではなく、事業継承や御社発展のための「財産」にしていきましょう。