東京港区の編集もできるデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
あるアイドルCDの特典冊子に誤植があったそうです。微細な誤字脱字などではなく文章全体が違っている箇所もあるようです。でもアイドルCDならかなり量産するでしょうから、クライアントサイドも含めそれなりのチェックが入っているはず。色校正だって何人もで確認しそうですが…一体どういう状況で発生したのでしょう?
制作する者としてはヒト事とは思えない出来事です。自分への注意喚起のため可能性を考えてみました。
1、クライアントさんのチェックでOKになったものとは違うデータを入稿した。
何度も修正が入ったりデザイン案が二転三転した場合など、似たようなデータがいくつもできてしまうことがあります。「最新の完成データ」ではないものを入稿してしまうと、思わぬものが印刷されてしまいます。
2、印刷所で、入稿したデータとは違うデータが印刷された。
大事な印刷物の場合、写真の発色や色の具合などを確認するために実際の印刷用紙で試し刷りをすることがあります。確認したい写真などをレイアウトした仮データを印刷会社に入稿し印刷、仕上がり具合を確認します。実際の印刷時には正しいデータを改めて入稿しますが、印刷会社で仮データの方を印刷してしまった、という話も聞いたことがあります。
それにしても販売まで進んでエンドユーザーの手に届いてしまったというのはなぜなのでしょう?
起こった経緯はわかりませんが、人間のやることにはミスがつきもの。それを最小限に抑えるためには制作側だけでなく、プロジェクトとして各段階でのチェックも必要なように思います。