染め物ワークショップ Join 〜the community of the blind〜

 

視覚障がいの方のコミュニティサロン Join さん主催の染め物ワークショップにお邪魔しました。サロン代表のペコさんはご自身が視覚障がいの方で、参加の皆さんはサロンメンバーの方が多いようでした。

講師は洋裁雑貨作家の「ことりと空」さん。皆さんからは空さんと呼ばれています。染め物ワークショップは今回が2回目だそうで、参加の方々とはすっかり顔なじみという感じです。

私はペコさんとも空さんともTwitterで繋がっていただいていたのですが、お会いするのは今回が初めてです。

 

今回私はオブザーバーといいますか、見学者の立場で同席させていただきました。

仕事では印刷物のユニバーサルデザインに取り組み、音声コード Uni-Voice(ユニボイス)を導入していますが、視覚障がいの方との接点はあまりありません。見えにくい方にも情報をお伝えするにはどういう方法・手段が良いのだろう。そんなことを少しでも知ることができたら。そう思ってお邪魔させていただきました。

 

参加の皆さんは視覚に障がいのある方々です。お一人でいらした方、ご家族といらした方、そして同行援護従業者(視覚障がい者ガイドヘルパー)とご一緒の方。白杖をお持ちの方もそうでない方もいらしたようです。

染めるのはこれからの季節に使える麻のストール。皆さんあらかじめ染めたい色をリクエストしていたそうで、講師の空さんはそれぞれの希望に沿った染料を用意されていました。

染める工程や楽しさを詳しくお伝えしたいところですが、長くなってしまいますので写真でざっとご紹介します。

 

 

 

視覚障がいと言っても見え方は人それぞれで、「蛍光灯が白く感じるくらい」「真ん中だけが見える」「片方は全然見えない」「色がわからない」などなど。でも皆さんとても明るくて、次回のワークショップや今後のイベントのことなど楽しそうに話してらっしゃいました。もちろん染め物も楽しんでいらっしゃいましたよ。

 

今回のワークショップでは、サポートの方の中にユニボイスにお詳しい方がいらっしゃいました。視覚障がい者ガイドヘルパーの資格もお持ちで、視覚障がいのための対応は都内でも区によって手厚さが違うこと、音声図書の存在、IT機器の訓練サポートなど、ユニボイスのこと以外にもいろいろ教えていただきました。

そして改めて思ったのは、ユニボイスは使い方も比較的簡単、コードの掲載も手軽で安価ということ。自治体だけでなく一般企業、それも中小企業でも取り組みやすいものであるということ。

 

機会があればまたお邪魔して、デザイン会社である当社が視覚障がいに対してできることをさらに考えていきたいと思います。

部外者を快く迎えてくださった皆さん、本当にありがとうございました。