世田谷パン祭り 音声コード導入を期待しています

 

娘の希望で初めて「世田谷パン祭り」に行ってきました。

娘は熱心に事前情報を収集し、「ディズニー並みに並ぶらしいよ」「売り切れないように買う順番も決めておかなきゃ!」「ネットじゃないと買えないのもある!」とえらい熱の入れようです。

当日は開場前に到着したもののすでにかなりの行列。それでもまずまずのタイミングで入場できてお目当てのパンをゲットしました。

 

秋晴れの世田谷公園にかかっている「世田谷ぱん祭り」の横断幕
▲世田谷ぱん祭り

 

「世田谷パン祭り」は2011年に手探りで始めたパン祭りだそうですが、今ではパンに関するイベントでは日本最大級とか。日本各地のパン屋さんも出店していて、地方の素朴なパンがあったりグルテンフリーのパンがあったり、中華風やらインド風やら見ているだけでも楽しくて、あれもこれもと欲しくなります。

そうは言っても賞味期限のこともあるし、別の機会に購入できるなら今度買おう…と思い紙メディアのお店情報を入手。

 

出店しているお店のリーフレットやショップカード。WebサイトやSNSへの誘導など工夫されている。ただ、どれにも音声コードは掲載されていない。
▲出店しているパン屋さんや「パンのおとも」のリーフレットやショップカード

 

やっぱり紙ですね!

Webサイトに誘導するのもInstagramで映え写真を魅せるのも、紙メディアは入り口として未だ健在。

各店とも工夫を凝らしたリーフレットやショップカードを用意してあり、しっかりファンを惹きつける仕組みを作っていました。

 

でも残念なことに、音声コードを掲載しているものはひとつもありませんでした…。

 

こんなふうに老若男女が集まる楽しいイベントなら、見えない方・見えにくい方も来場されるんじゃないでしょうか?

来場したいんじゃないでしょうか?

来場せず家で待っていたとしても、パン屋さんのことや気に入ったパンの情報は知りたいんじゃないでしょうか?

どこで買えるかな、これは何が入っているのかな、と思うんじゃないでしょうか?

 

2024年4月1日から障害者差別解消法が変わり、「合理的配慮の提供」が義務化されます。

「配慮」とか「義務」という言葉はあまり好きではないけれど、誰もが同じように楽しめるようにする、ということは大賛成。
せめて「世田谷パン祭り実行委員会」からの発行物は誰にでも情報をお届けするものにしてほしい。

とても楽しいイベントだからこそ、全ての方が楽しめるように。
来年に期待しています。


内閣府発行「合理的配慮の提供が義務化されます!」のリーフレットはこちら