2024年4月から改正 障害者差別解消法が施行されます。今回の改正では「障害を理由とする差別」を禁止し、障害者に対して「合理的配慮」を行うことを事業者に義務付けています。
これまで行政機関等に対しては義務化されていましたが、2024年4月からは民間事業者に対しても義務化されます。
音声コード Uni-Voice(ユニボイス)を印刷物につけることも「合理的配慮」の一つ。法律の施行を目前に、少しずつお問合せが増えてきました。
実際にコードを作成する中で、音声コードに格納できる文字数が目安通りにいかないことがありました。
音声コード ユニボイス(Uni-Voice)はサイズによって格納できる文字数が違います。コードサイズと文字数の関係は以下となります。
Lサイズ |
19.8mm |
約1000文字 |
Mサイズ(推奨) | 17.9mm | 約 800文字 |
Sサイズ | 12.3mm | 約 400文字 |
XSサイズ | 6.8mm | 約 4 0文字 |
コード作成用の原稿はWordで作成しますので、Wordの文字数カウンターが一つの目安となります。
しかしこのカウンターで310文字だったのに、Sサイズで作成できないことがありました。
コード作成時の設定に「音声コードの誤り訂正規定」というのがあります。汚れとゆがみ補正を考慮するものですが、この設定を「強」にすると収録データが減ることはアナウンスされていますが、「弱」にしても310文字が入らない。
お客様はSサイズをご希望なのにどうしたものか、とJAVIS(特定非営利活動法人 日本視覚障がい情報普及支援協会)さんにご相談しました。
お話によると「文字数はあくまでも目安であって、実際にはデータ量による」とのこと。
例えばひらがなやカタカナ、アルファベットなどだと、Sサイズに500文字くらい格納できる一方、漢字の多い文章だと300文字程度しか入らないこともあるのだそうです。
したがって、コードが作成できない場合はコードサイズを大きくするか、文字量(データ量)を減らすしかない、とのことでした。
公表されている文字数はあくまでも目安。文字数はデータ量によってかなり変動するということがわかりました。
お客様にもご理解いただけるようご案内したいと思います。