ドラッグストアで頭痛薬を見ていたら、ある製品の裏面にちょっと凹凸のあるQRコードがついていました。
コードの下には「ACESSIBLE」と読める文字があります。
ん? 音声コードUni-Voice(ユニボイスコード)ではないけれど、普通のQRコードでもなさそうです。
*「音声コードUni-Voice」についてはこちら
調べてみたら「アクセシブルコード」というものでした。
読み取りのための特別なアプリは不要だそうで、スマートフォンでQRコードを読み取ることで情報が得られます。
読み取った情報は多言語化・音声化が可能だそうで、外国人の方も視覚に障がいのある方も、速やかに情報を取得できるとのこと。
切り欠きの代わりに凹凸が読み取りのガイドになります。
*「切り欠き」についてはこちら
薬のパッケージにあったコードを読み取ってみると、薬の画像に加え、用法・用量や副作用のことなど、薬を使用するうえでの詳細な情報が表示されました。文字数制限はないようですね。
また ▶︎ボタンを押すと音声で聞くこともでき、言語を選ぶこともできます。
命に関わる「薬」という商品の情報を、誰もが自身で取得できるのはとても素晴らしいコードだと思いました。
とはいえユニボイスコードが劣っているとは思いません。
いうならば得意分野が異なる、という印象です。
商品パッケージに導入しやすいアクセシブルコード。
紙の印刷物なら小部数でも手軽に導入できるユニボイスコード。
情報のユニバーサルデザインを実現する当社としては、どちらも有効なものと思います。
中小企業のお客様が多くパンフレット等の印刷物制作をメインとする当社は、主にユニボイスコードをご紹介させていただいていますが、お客さまのご要望によってさまざまな「情報のユニバーサルデザイン化」の方法をご提案できるよう、今後も知見を深めていきたいと思っています。