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H.C.R.2024 国際福祉機器展

総合案内所には「点字会場マップご用意ございます」「手話通訳 ガイドヘルパー ご相談ください」とかかれている
総合案内所

 

H.C.R.2024 第51回国際福祉機器展&フォーラム」が東京ビッグサイトで開催されています。今年も足を運んでみました。

 

【開催日程】

リアル展

2024年10月2日(水)~ 4日((金) 10:00~17:00 (4日のみ16:00まで)

Web展

2024年9月2日(月)~ 11月1日(金)

 

会場では点字会場マップ、手話通訳、ガイドヘルパーの用意もあると案内されていて、さすが福祉機器展だな、と思いました。

まず向かったのは「モノづくり アートづくし ラボラトリー」と題してイベントを開催しているシブヤフォントラボさんのブース。

3Dプリンターと伝統工芸がコラボしたモノづくりや、オリジナル作品の体験コーナーなどもありますが、アート鑑賞の体験がとても面白かったです。

障がいのある方のアートを、初対面の数名で一緒に鑑賞して意見を言い合うというもの。

一つの作品を立ったり角度を変えたり、近づいたり離れたりしながら2分ほどじっくり鑑賞。2分というと短いようですが、美術展などで人が一つの作品を鑑賞する時間は30秒ほどだそうです。その4倍の時間を見ていると、全体の印象だけでなく「これはなんだろう?」「ここはなぜこうなっているんだろう?」「この色にはどんな意味があるんだろう?」というように、作品を深掘りして観ることができます。

 

2分たったところでそれぞれが「気づいた点」を3つ挙げます。

それがみんなバラバラでびっくり!

じっくり観たつもりでも「そこには全然気づいていなかった!」ということもたくさんあって、人は見ているものが全然違うんだな、と実感、とても貴重な体験ができました。

 

中央のイーゼルには額縁に入った絵。ブルーを背景に人とも動物ともつかないもの、信号様のものが描かれている。絵の両端に女性2人。
右は認定アートファシリテーターの雨木さん。中央の絵を鑑賞して意見を言い合いました

 

その後は「見えにくさを抱える人の生活に役立つ製品と工夫」セミナーに参加しました。

見えにくい方のスマホ設定の仕方や、役立つアプリを使い方も含めて紹介いただきました。インストールしたものの使い方がわからずそのままになっていたアプリも使い方がよくわかりました。

最近当社が導入を進めているNavilensのご紹介もありましたが、その読み取りの速さに会場の方は驚いていました。見えにくさを抱える人のためのセミナーながら手話通訳があったのもさすがです!

 

障がい者の困りごとを解決するのは、高齢者(つまり未来の自分)の困りごと解決すること。みんなが生活しやすくなること。

ある当事者の方がそうおっしゃっていたのを思い出します。

視覚情報をデザインするグラフィックメイトは、音声コードなど役立つツールをご提案しながら、見えにくい方への情報提供について今後も考えて参ります。