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障がいとデザインの未来

 

令和6年度渋谷区障害者週間イベント「SHIBUYA FACTORY428/294(シブヤ/フクシ)」~シブヤ×フクシだからできる未来~を観に行ってきました。渋谷区庁舎をまるごと美術館に見立てた展示会です。

 

SHIBUYA FACTORY 428/294 の看板。鮮やかな黄色い地色に、青、赤、緑のドットで抽象的な図形が描かれている
▲渋谷区役所入口の看板

 

このイベントは今年で5回目となるそうで、アーティスト活動の「広がり」や、学校や地元企業との「つながり」にも注目し、展示や各種イベントを開催しているそうです。

そもそも「シブヤフォント」とは?渋谷区のサイトには次のように紹介されています。

「障がいのある人の文字や絵を、デザインを学ぶ学生がフォントやパターンにする取り組み。渋谷区公認のパブリックデータとして、さまざまな活用を広げています」

 

渋谷区役所の会場では平面の作品だけでなく、シブヤフォントでデザインされた服や、それらの服のファッションショーの映像など、カラフルで楽しい作品の数々が展示されています。ファッションショーの映像には障がいのある方が自らランウェイを歩く姿も見られ、それがまたとても楽しげ。ぜひ実際に見てみたいと思いました。

時間帯によってはワークショップが開催されていて、シブヤフォントのアーティストがアートワークの実演を行なっていました。

(庁舎内は撮影禁止だったので作品をご紹介できず残念…)

 

 

区役所の会場が空いているのは平日のみですが、土日(12月7日、8日)には一般社団法人シブヤフォントさんのラボ(東急プラザ原宿 ハラカド7F)で体験型ワークショップが開催されていました。

そこではクリスマスカードや年賀状づくり、オリジナルトートバッグづくり、対話型アート鑑賞など、幾つものワークショップが開催されていました。区内の事業所で作製している焼き菓子、雑貨・小物などの販売もされています。

原宿の街を見下ろす会場には、壁面いっぱいに大きく広がるカラフルなウォールアート!

 

 

一般社団法人シブヤフォントさんのこれらの取り組みは、障がいのある人々が社会参加できる仕組みづくりや地域との連携など、多岐にわたっています。福祉とデザインが融合することで、よりインクルーシブな社会を実現できる可能性を示唆していると思います。

「見えにくいをなくしたいデザイン会社」として視覚障がいのある方へのデザインを考える当社も、大いに触発されました。